文化祭

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文化祭

    ピュードン、ドン と音をあげながら 開催の合図の花火が上がる 「野郎共最後まで楽しもうぜー」 すっごいテンションの裂がマイクで叫んでいた。 最麗花学園は男子校だ こういう行事ごとがないと女の子というものに出合わない。 出合わない奴は…。 出合う奴何人か。 ――教室―― 「うぁー…めっちゃ緊張する…。ていうか!なんでメイクまでするんだよ…」 「手抜きは駄目だぜ!」 健太にメイクをする裂が言う。 (なんでこいつこんなに化粧上手いんだ…?) 姫なんか まさに女の子… 「よっし!できた!いっぱい客呼んでこいよな」 ドンと背中を押され2人はこけそうになりながら 呼び込みに行く。 (姫、かわい…) ポーと口を開けて健太は姫を見とれている。 「け…健チャン…?どしたの??」 慌てる姫を見て 正気になる。 「S組ホストクラブしまーす」 「お…お願いしまーす…」 プラカードを持つ健太と ビラを配る姫 「ねぇ君、可愛いねぇ?ここ男子校なのにこんな子いるんだー」 姫に詰め寄る男達 「ぃ…ゃ…」 姫は涙ぐむ 「け…健チャ…ン」 微かにする声 健太はキョロキョロする 絡まれている姫が目にとまる。 「おい!!!!何してんだ!!てめぇらぁ!!!!」 すっごい剣幕で男達の所へいく 「その汚い手を…」 「あれ?君も可愛いね?」 ゾワゾワー とむしずが走る と怯んでいる間に周りは男でいっぱいになった 「ぁ…健チャン…!」 「やめ!気色わりぃな!ベタベタさわるんじゃねぇー!!」 青ざめて言う 「気色わりぃだなんて傷つ…」 ―――ドカッ――― 男はバタッと倒れた そこには 裂と諷と太一が 「あれ?健太、そんなに弱かったですっけ?」 「運動しなさすぎてなまっちゃったのぉ~?」 「ヘタレだな」 俺に言う 「健チャン大丈夫だった?!」 「俺は大丈夫。姫は?」 頭をポンポンとたたきながら姫に問う 「だ…だい…じょうぶ」 姫は泣き出した 「よしよし。」 くるっ 男達の方を見る 「さぁ?貴方達もこの人みたいに無様に気を失いたいですか?」 ニコリともせず諷が男達にとう 黒いオーラが見える…。 「「「「うぁーーー」」」」 倒れている男を抱き抱えて 皆逃げて行った 気づけば野次馬ばかりだ 「キャー!裂様カッコイイー」 「諷様ぁ~~」 「太一くぅ~ん」 「うぁ生徒会がそろってるぜ」 騒ぎがこれ以上でかくなるのは困るので 健太達は教室へ帰った。
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