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イタチはデイダラより前に出ると一度瞼を閉じ、ゆっくりと開け万華鏡写輪眼を発動させる
「サソリさん。貴方には大人しく捕まってもら……」
万華鏡写輪眼を使おうと目を閉じている間に、2人はすっかり砂鉄に囲まれていた
唖然としている相手の襟刳りに、デイダラは掴みかかり体を揺さぶる
「おい、どうすんだよ糞イタチ!」
「これは…予想外だな」
「"予想外だな"じゃねーよ!オイラ達本当に傀儡にされちまうぞ!うん!」
「…いや、どうやらそうならずに済みそうだ」
デイダラからドアに目線を移しイタチは言った
同じようにデイダラも目線を移すと、表情を明るくした
そこには呆れかえった角都が立っていたからだ
「遅いと思って様子を見に来てみれば…まさか遊んでいるとはな」
「遊びでこんな必死になるわけねーだろ…うん」
嫌味な言葉にデイダラは少し不機嫌そうに返した
サソリはそのやり取りを大人しく見た後、なんだか馬鹿馬鹿しくなり三代目を巻物の中に戻した
眠気はとうに覚めてしまっていたから戦う理由もない
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