可愛いのは君の方 *芥川慈郎*

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いつもの夕方。 裏庭でうとうとしてるといつも君がやってくる。 「あ、いたいた。」 今日もーーー、…ほら。 「慈郎君、また跡部君が捜してたよ?」 「ん~…でも眠いC~…。」 俺がそう言えば怜奈はクスクスと笑って。 怜奈は俺達氷帝のテニス部マネージャー。 可愛くて、優しくて、どんな仕事も難無くこなして…。 だから皆怜奈に好意を寄せてる。 まぁそんなこと本人は気付いてないみたいだけど。 「眠くても部活くらいには顔だそう?」 「でも……。」 「私、慈郎君のテニスしてるカッコイイとこ、みたいな。」 カッコイイ? 怜奈がそう言ってくれるなら、部活に出よう! なーんつ思って目を覚まし、立ち上がれば。 「慈郎君……なんか可愛い……。」 って怜奈が言ったから。 俺は怜奈の方に振り向いて言ってやった。 「怜奈の方が何倍も可愛いC~!!」 そしたら怜奈は顔を赤くしてた。 きっと赤くなってるところも可愛いよ…って言えばもっと顔が赤くなるんだろうな… そう思った。
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