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「あー…あっついな…。こんなに暑いと、溶けてまうわ…。」
「あはは、いくらなんでもそれはないでしょ?」
謙也の呟きに、隣に座っていた怜奈が笑いながら突っ込んだ。
このくそ暑い中、金太郎に大人しく抱き着かれている。
「……お前、暑くないん?」
「暑い……けど、まぁ金ちゃんは小さいからそんなに暑くはないよ?」
「見てるこっちが暑苦しいわ。」
怜奈がそうかもね、と苦笑いしたとき。
「怜奈!」
「ひゃあっ?!」
白石に後ろから抱き着かれて、怜奈は大声をあげてしまった。
白石は怜奈の反応を見て楽しそうな表情をしている。
それを見て、謙也は溜息をついた。
「…白石、暑苦しいでやめえや。」
「なんや、謙也お前…怜奈に抱き着けへんもんで嫉妬しとるんやろ。」
「ばっ……!!ちゃうわ!!」
「嫉妬しとるくせに何言うてはるんですか?この前やって俺と怜奈先輩が話しとっただけで怒っとったやないですか。」
急に現れ、「ね、先輩」と怜奈に話しかける財前。
怜奈はそれに素直に「うん…」と答えた。
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