ヘタレ彼氏 *忍足謙也*

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「あ、そーいやこの前キス失敗しとったで。」 「な、なんでそのこと知っとんねん!!」 白石の言葉に敏感に反応して突っ込む謙也。 白石はそれに飄々と言い放つ。 「んなもんお前がヘタレやからや。」 「いや、答えになってへんし!!覗いてたならそう言えや!」 「えーから練習戻るでー、ヘタレ先輩。」 「ちょっ、ヘタレ先輩ってなんやねん!!」 慌てて財前を追いかける謙也。 その後も謙也は二人にいじられていたらしい。 帰りー… 「ほんま、アイツらは……。」 「面白いよね~、二人共。私、あの二人好きだな。」 「なっ!?」 「あ、大丈夫だよ?一番は謙也君だから…。」 そう言って怜奈が微笑めば。 謙也は顔を赤くさせた。 「っ…おーきに。…俺も……怜奈が………い、一番……好き、やから………。」 「…ありがと。大好きだよ!」 怜奈が不意打ちで頬にキスすれば、謙也は顔を真っ赤にさせていた。 (やっぱ先輩……ヘタレっすね。)(なっ?!見とったんか!財前!!)(……あはは……)
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