*story 1

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翌日、オレはヒカルを連れて病院に来た。 服は膝丈の短パンにオレのTシャツ。 はっきり言ってでかい。 病院で診察してもらう。 最初医者はこの格好を見て固まってしまった。 「記憶喪失と・・・失明していますね。」 「そう・・・ですか。」 記憶喪失は予想していた。失明していたなんて。 「佐伯か?」 「うわぁ!?・・・藤咲先輩でしたかぁ・・・驚かさないで下さいよ~!」 「さ・・・えき?」 「ん?何、ヒカル。」 小さな声でオレを呼ぶ。 そういえば、オレの名前教えてなかった。 「何だ?その子。」 「あ・・・拾っちゃいました。ヒカルって名前で呼んでます。」 呆れた顔でオレを見てくる先輩。 確かに呆れるだろう。 拾っちゃいました・・・なんて言われれば。 .
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