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雨が降り続く。
そんな中・・・呆然と立ち尽くす人がいた。
小さい・・・女の子?
「なぁ?どうしたんだ?」
「ぅ?」
ビクリと身体を震わせ、光を失ったような瞳でオレを見てくる。
────可愛い。
初めて会った子に可愛いなんて、惚れたかな?
「キミ、名前は?」
「・・・な?」
・・・おかしい。
とりあえず、家に連れて帰るか。
「おいで。」
「・・・。」
ゆっくり手を伸ばせば、黙ってオレの所に来る。
ホントに可愛い。
オレの腕の中にすっぽりと収まってしまう。
とても小さくて細かった。ちょっとでも力を加えると折れてしまいそうなほど。
「帰ろうか?」
雨が降り続く日のこと。
オレは拾い物をした。
小さく可愛い子。
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