序章

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古代より、獣から人間に姿を変えることができる者を“ヒューマノイド”と言う…。 1996年、羽田でゴジラとデストロイアの激闘が繰り広げられる。ゴジラは戦いのあとメルトダウンでこの世を去った。(ちなみにそのメルトダウンのゴジラの名をバーニングと言う。)そしてその息子、G・ジュニアは完全急成長を遂げたのちに東京湾に姿を消した。 2004年。対機龍(メカゴジラ)戦を最後に再びジュニアは姿を消した。 「…遅かったか…。」 機龍とジュニアの沈んだ海を見つめる一人の女性。 「ここで何してるんです!?瓦礫が落ちてくるかもしれないんですよ!!」 自衛隊の一人が女性に呼び掛けた。 「あぁ。すまない。」 女性は振り返った。顔はフードかバンダナの様なものをかぶっており、口元しか見えない。 「誰か、家族をお探しで…?」 自衛隊の人が尋ねた。 「いや、だが遭えなくなったのが残念だ。」 女性は再び海の方を向いてつぶやくように言った。 「…?」 「すまないな。もう少し早ければこんな事にはならなかったはず。」 「な、何を言って…。」 女性はそれ以上何も言わずにどこへともなく去っていった。
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