2章。悪戯な手紙(開始)

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それから四ヶ月後 12月 塾の冬期講座 「直哉、手紙もってきたぞ」 「あぁサンキュー♪」 あれから四ヶ月弱、見事にはまった直哉は手紙を毎回のごとく楽しみにしていた。 途中経過として雅は途中で脈がないと判断した四人が手紙のお別れをし、当初サポート役だった由美キャラはいつのまにか亜弓が実際に手紙に参加しはじめ自然と必要なくなった。 結果、今手紙をしているのは亜弓と有李だけになる。 そしてこの時直哉は有李という架空の人物に恋をしはじめていた。 直哉おはよ♪また塾かぁ~有李も毎日②塾ばっか、 早く直哉に会いたいなぁ この手紙に対して直哉は 有李もおつかれやん。もうすぐ試験だね。お互い目指す高校は一緒だから高校に二人で合格して会おう。 と普通ならもぅカップル決定コースなのだ。しかし忘れてはならない・・・これは悪戯四人の悪魔のちょっとしたおいたなのだ。 亜弓の手紙 よぉ直哉元気かぁ?うちの有李はお前にベタぼれだよ本当にどうにかしてくれ、有李をとったら許さないよ笑っ といぅ手紙・・・。 それに対して、 亜弓・・・どうしよ俺有李のこと気に入ってしまった・・・。好きになっていいんだろうか。 と馬鹿正直に返答。 これを四人の悪魔はお腹を抱えて笑っていた。  そんなある日 「そろそろ試験だね・・・私と彩香もたまたま直哉と同じ学校やし・・・行き過ぎるまえに落としちゃお♪」 瑞希は後々のことを考え、そろそろやめようときりだした。 「そうだね、なら次の休みに呼び出してドタキャンレターとネタバラしレターをプレゼントしよぅ」 麻美の発案に笑みをこぼしながら四人は頷いた。 このとき四人は今から入学式まで三ヶ月はあるし、その間に立ち直るだろうと考えていた。 しかし四人はミスをおかした。 一つは、直哉を軽くみていたこと。 二つは、手紙のやりとり中直哉は、他の女の子の告白を断り、ただただ有李という架空の存在を追い求めてあたこと。 三つは、有李にそれだけ夢中になっていたこと。 そしてラスト・・・直哉の優しさを四人は深く矢で突き、矢を抜いてしまうと心が壊れてしまうと気付かなかったことだ。 そして来週悪魔は心に突き刺さした矢を引き抜く。   ここから直哉にとって彩香にとって苦しい人生の第一歩を踏み出す。
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