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次の日
「んで、どーするの?直哉くん・・・だっけ?流石に繋がりがないと何も始まらないよ?」
朝一番に亜弓のとこに駆け寄ったのは瑞希だった。
なんだかんだいってこういうのが一番ノリノリだったりする。
「ん?まぁもぅ当てはあるんだよね・・・太一~」
亜弓は教室の角っこで雑談をしている男集団に向かって叫んだ。
すると中から一人の男の子が亜弓に近寄ってきた。
「なんだよ佐賀!!今いいとこなんだよ」
太一と呼ばれた男の子はいかにも「不機嫌」って態度で亜弓に話かけた。
「あんた佐賀直哉知ってるよね」
悪戯っ子ぽく聞く亜弓
「あ?直哉?知ってるが」
「何言ってんだこいつ」みたいな顔で亜弓をにらむ。
「そぅ睨まないでよ・・・当然繋がりがあるよね。携帯とか・・・」
「あ?あいつ携帯もってねーよ?親厳しいんだってよ」
「ならどんな繋がりがありの?」
亜弓と太一の間に割りこんできた麻美が話に入る。 どうやら話を聞いていたみたいだ。
「・・・塾が一緒なんだまぁクラスはあいつ頭いいから違うけどよく話すし遊ぶこともあるぜ」
「いきなり入ってくんな」と麻美にチョップを叩きこんで返答をする。
「うー・・・」
チョップが痛かったのか頭に手をあて、うなりながら太一を睨む。
「あたし達直哉と文通したいんだけどあんた話きりだしてよ」
亜弓が話を進めようと単刀直入に太一に聞く。
「はぁ?お前従兄弟なんだから自分できけよ」
意味わからんと男集団に戻ろうとする・・・が、
ガシ・・・
突然後ろから手を捕まれた。
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