2章。悪戯な手紙(開始)

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次の塾の日 「ってことでどうしてもメールしたいと言うことで手紙預かってきた」 申し訳なさそうに直哉をみる。 「だろうと思ったよ・・・いいよ読むだけ読んで返事返すよ」 どこまでお人好しなのか直哉は太一から手紙をうけとる。 「わるぃな。じゃぁ授業始まるから」 そういって太一は走って階段を降りていった。 「直哉~それなに?」 突然後ろから飛び付かれた 「こら祐貴・・・離れろ。」 祐貴とよばれた男の子は「ひょい」と直哉から離れる。 「んで?それは?」 不思議そうに手紙を眺める祐貴に「手紙」とだけ言う。 「直哉やっぱ受け取ったんだな・・・」 隣で隆志がため息をつく。 「隆~~なんのこと?」 どうしても気になる祐貴は隆志にへばりつく。 「んぁ?いや実はな・・・」 隆志が祐貴に事ゆきを説明する。 「ふーん確かにおかしいね・・・直哉どうすんの?」 事のなりゆきを聞いた祐貴は改めて直哉に聞くと、 「いや、普通に文通してみるよ」 と普通に返した。 「どこまで優しいんだか・・・」 隆志は顔に手をあてて再度ため息をついた。 そして授業の鐘とともに静かに心は動きす・・・。
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