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『佑君、私ね………』
えっ?なんて言ってるんだ?聞こえない。
『楓!ちょっ、待てって!おい、楓ぇー!』
『………キ……ニキ…アニキ!起きろって!』
『ん…あぁ…あれ?』
んだよ…夢か…。
『俺が飯食ってたら上で物凄い音がしたから見に行ったら、アニキがベッドから転げ落ちてたよ…。』
『あぁ…そうか。』
『最近アニキ元気ないよ?何かあったの。』
『お前には関係ねぇよ。』
『……。ったくどうしたんだか…。』
俺は弟を部屋に残し、リビングに向かった。
母親は既に仕事に行っていた。親父は出張。
俺は用意されていた朝飯をもくもくと食べていた。
『じゃあ俺先に行くから。』
そう言って弟は家を出ていった。
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