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『佑君!学校行こーっ!』
楓が来たみたいだ。
俺は急いで鞄を持ち、玄関を出る。
『よぉ、楓。おはよう。』
『おはよっ♪あれ?なんか佑君顔色悪くない?』
『ん?そ、そうか?』
『うん、なんか具合悪そうだけど。無理しないほうが良いよ?』
『あぁ、ありがとう。別に具合悪いとかそういうんじゃないんだ。』
『じゃあ何?佑君、悩み事とかあるの?もしそうなんだったら遠慮しないで相談してよね!』
『あぁ。』
何故だろう…。
自分にも分からない。
心にもやもやしたものがあるような、何かとても嫌な事が起こる予感がしてならない。
そしてまさかこんな予感が本当に的中するなんてこの時の俺は思わなかった。
いや…思いたくもなかった。
この心のもやもやは、何かが俺に危険を通告していたのかも知れない。
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