―プロローグ―

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『次に、我がクラスでは演劇をすることになったので、早速ですがどんな物語を演じるのかを決めたいと思います。』   すると一人の男が、黙って手を挙げた。   藤岡だ。まぁこいつについては、もうどんな奴かはわかるかと思う。 『えーっと、クラスでオリジナルの物語をやるのはどうでしょうか。例えば……ちょうど俺らの歳に近い、高校生の物語とか!』   『意見が出ました。他に意見はありますか?』   しばらく教室がざわついた。だが他の意見が出る気配は無い。   『では、クラスオリジナルということでよろしいですね?』   …よろしくない。少なくとも俺はな。藤岡が考えてる事だから絶対に何かあるに違いない。
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