第一章

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その練習の合間の休憩が天国に思われる程、私は疲れ切っているのに、 彼女はウチワで仲間の顔に涼風を送りながら楽しそうに雑談を楽しんでいる。 その仕草ひとつひとつが美しくて、 そのことばひとつひとつがきらびやかで、 私はどこかをぼうっと見ながらも耳だけは彼女らの会話に向けていた。
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