第一章

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長いまつげが光を反射していて、 白く長い腕を組んでいながらも、顔は無防備な表情で、まるで子供だった。 私は放っておくとあんまりに長く見つめてしまう悪い癖があるから、 彼女が起きてしまわぬうちに、 彼女のそのレアな表情を心に焦がしつけ、 またもとの姿勢に戻り短く黒い腕ながらもそれなりに真似をして腕を組んで仮眠をとった。
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