プロローグ

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町の外れにある小高い丘の上で、一人の少年が空を眺めていた。 空は夕日でオレンジに染まっていた。 そこに一人の少女がやって来た。 「ねぇ‥‥‥」 少女が声を掛けると、少年は言った。 「今のボク‥‥‥カイトのままじゃ君はつまんないよね‥‥」 「‥そんなこと‥‥」 少女は一瞬驚いた。自分の心を見透かされたような気がした。 「でも‥‥‥」 少年はそこで一旦黙った。
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