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―パス、パスン、パスゥ～‥‥
｢オイオイ、マジかよ!?｣
荷台に沢山の家具をのせた車から茶髪の男がおりてきて言った。
｢どうしたのティア?｣
ティアと呼ばれた男は荷台に座っている黒髪の大人しそうな少年に言った。
｢ガス欠みたいだ、このダメ車め‥‥レオ、ハイク起こしてくれ!｣
｢‥‥ボクはもうレオじゃないよ、カイトだよ｣
｢‥‥‥そーだったな‥んじゃカイト、ハイクを起こしてくれ｣
｢わかった～、ハイク起きて～、車が止まったみたいだよ｣
｢‥ふぁ?‥‥またかよ‥‥‥‥ったく｣
灰色の髪をした男は渋々起きて車の後ろに行った。
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