第二巻

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「あ、来たみたいですね」 目線をブレイズから北の入り口へと移した。 そこには、ジーパンに可愛いロングTシャツに、淡い黄色のフードを羽織った暁音の姿があった。 暁音は一通り公園を見渡し、紫苑達を発見すると駆け足で寄っていった。 傍から見たらただのカップルである。 「すいませんっ!!待たせましたか!?」 若干息を切らし、両手を膝において呼吸を整える暁音。 「いや、僕達も今来たばっかりですよ」 さ、立ち話もなんですから座って下さい、 と紫苑は広く座っていたベンチを半分明ける。
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