175人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、来たみたいですね」
目線をブレイズから北の入り口へと移した。
そこには、ジーパンに可愛いロングTシャツに、淡い黄色のフードを羽織った暁音の姿があった。
暁音は一通り公園を見渡し、紫苑達を発見すると駆け足で寄っていった。
傍から見たらただのカップルである。
「すいませんっ!!待たせましたか!?」
若干息を切らし、両手を膝において呼吸を整える暁音。
「いや、僕達も今来たばっかりですよ」
さ、立ち話もなんですから座って下さい、
と紫苑は広く座っていたベンチを半分明ける。
最初のコメントを投稿しよう!