第二巻

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ベンチに座ると、暁音は紫苑の横にちょこんと携わる赤い犬、ブレイズの存在に気付いた。 「あの、この赤い犬は紫苑さんの飼い犬ですか?」 「あぁ、この犬はブレイズっていって・・・・」 「妖怪払い一人一匹にヘルパーとして仕えるお手伝いだ」 ブレイズが当然のように会話に入っていく。 暁音は当然のように目を丸くする。 「犬が・・・・喋った・・・・ っていってももうここまで来ると慣れてきたかな」 こう見えても私物分かり良いほうなんですよ、と暁音はニカッと微笑む。 そんな彼女を見た紫苑も吊られるように微笑む。 「不思議ですね。今まで何人かとこういう風な形で接してきましたが、ここまで素直に受け入れるのはあなたぐらいですよ」 それを聞いたブレイズもうんうんと頭を縦に振る。
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