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ベンチに座ると、暁音は紫苑の横にちょこんと携わる赤い犬、ブレイズの存在に気付いた。
「あの、この赤い犬は紫苑さんの飼い犬ですか?」
「あぁ、この犬はブレイズっていって・・・・」
「妖怪払い一人一匹にヘルパーとして仕えるお手伝いだ」
ブレイズが当然のように会話に入っていく。
暁音は当然のように目を丸くする。
「犬が・・・・喋った・・・・
っていってももうここまで来ると慣れてきたかな」
こう見えても私物分かり良いほうなんですよ、と暁音はニカッと微笑む。
そんな彼女を見た紫苑も吊られるように微笑む。
「不思議ですね。今まで何人かとこういう風な形で接してきましたが、ここまで素直に受け入れるのはあなたぐらいですよ」
それを聞いたブレイズもうんうんと頭を縦に振る。
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