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言いおわると同時に、紫苑はすぐにブレイズを外に出した。
「っとまぁこれがおおまかな説明です」
どうです、やっぱフィクションっぽいですかね?
と、微笑を浮かべる紫苑。
そんな紫苑を見た暁音はどこか感心深い顔をしていた。
それに気付いた紫苑は慌てて声をかける。
「どうしたんですか?何か気に障ることでも・・・・」
「いや、違うんです」
上から言葉を重ねる。
「なんかすごいなって。
私と年も変わらないのに背負ってるものの重みが違うから」
もし私にも力があったとしてもそんなにこなせきれないと思う
と、暁音は陽が沈み切ったた夜空へと顔をあげる。
そして一呼吸置くと、急に立ち上がりパンパンとジーパンを手で払うとペコリと頭を下げた。
「今日はホントありがとうございました。
首を突っ込みたい気もするけど、やっぱりこれは選ばれた人だけが成せるものだと思うから・・・・」
少し俯き加減になるが、すぐに顔をあげ、即席の笑顔を作る。
「また私でも力になれることがあったらいつでも電話してくださいね?」
じゃあさようなら!!
そういって彼女は駆け足で公園から出ていった。
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