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無視はさすがに可哀想なので話は聞いてやることにした。
「な、なにがヤバイんですか?」
青年はそれを聞くと少し間を置いて穏やかだった表情を変えた。
「えぇっと・・・・率直に言うとあなた自身の命・・・・ですかね?」
(あぁ、これややこしい人に絡まれちゃったな。
ここは一つ適当にごまかして・・・・)
「はぁ・・・・じゃあ気を付けて帰ります」
そういって彼女は踵を返して、そのまま道なりに歩いて・・・・
行こうとしたが、それを青年の右手が阻んだ。
「え・・・・!?」
「冗談に・・・・見えましたか?」
青年の鋭い目が、彼女の瞳を捉える。
彼女は確信する。
彼は嘘をついていないと。
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