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それを聞いた暁音は更に目を丸くする。
それもそのはず自分の目の前にいるのが、あの昔話で有名なかぐや姫なのだから。
ただ、絵で見る限り身長は成人女性ほどあったはず・・・・
もしかしたら、別人か。
「あの・・・・かぐやって・・・・竹から生まれた・・・・?」
それを聞いたかぐやは、はぁっ?という顔で暁音を見た。
「それは、小説の竹取物語の話ではないのか?
まぁモデルは私なのだが・・・・」
「え・・・・?」
訳が分からなくなり、もう一度聞き返す。
「あの話はもちろん作り話。
だが、かぐやと言う竹から生まれたといわれるほど可愛い娘は実在した。
そしてかぐやの両親の知り合いが作家で、かぐやを主役とした小説を書きたいと言い始めた。
まぁ、当の本人は当時既に私に魂を喰い尽くされていたのだがな・・・・。
一言付け加えると、物語の最後月に帰るのがあったと思うが・・・・。
実際は、乗り移った妖怪に操られ知らぬ間に失踪しただけ。
私は、姿がそのままではまずいと思い、一応取り憑き始めた頃の幼い姿に変身・・・・
という成り行きじゃ」
ふぅ、とかぐやは一息ついた。
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