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「・・・・」
握手が終わっても尚、大嵐はじっと暁音の目を捕えて離さなかった。
あまりに凝視するのでさすがの暁音も恥ずかしくなり顔を伏せてしまう。
「こりゃまたすごいのがいるなぁ・・・・」
沈黙を破った大嵐が放った言葉はそうだった。
「え・・・・?」
「いやさ、暁音ちゃんの中にいる妖怪のことだよ。これだけの姿を持つ妖怪なんてそういないからな。
かぐや様はなんて?」
ちらりと紫苑の方を見る大嵐。
「前にも言った通り、妖怪は妖怪を払うことは出来ないんですよ」
かぐや様もお手上げだって言ってましたよ、と紫苑は両手を上げてそのポーズを作る。
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