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―――――――――グギィッ!!
「ぅあっ・・・・!!」
空から地へと着地にするが、失敗し足をぐねった暁音は、恥ずかしくなり慌てて辺りを見回す。
「良かった・・・・誰もいない」
時間が九時台なだけあって、どうやらカップルで有名なこの公園もひとっこひとりいない様子だった。
お尻の砂を払い、駆け足で公園を出ると、一直線に家へと帰っていった。
――――――――――――――
「キキキッー!!おーやびーん!!また一人妖怪払い捕まえましたぜ!!」
「っふ・・・・よくやった」
「キキキッ!!さぁ!!死にたくなければお前の仲間の居場所を吐け!!」
「・・・・」
「キキキッ!!お前といい、お前の仲間といいどいつもこいつも、自分の命よりも仲間の方が大事大事と・・・・」
「焼くなり煮るなり好きにしなさい・・・・
私は何がなんでも仲間を裏切るような事はしません・・・・!!」
「ほぅ・・・・。
全く・・・・『人情』とは神もいらぬ物を人間に備えたようだな。
さぁ、では約束通りお前にはこの世から消えてもら・・・・
いや、待てよ・・・・
あった・・・・あったぞ!!
こいつらにとって死ぬより苦しいことが・・・・!!」
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