第五巻

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妖怪払いと呼ばれる者が集うアジトに行った次の日の昼間。 世間は日曜日である。 暁音は特にこれといってすることもなく、ゴロゴロとベッドの上を団子虫のように転がっていた。 そして、友達に遊びの誘いを掛けようと携帯に手を伸ばした瞬間 ~♪~♪ ジャストタイミングで携帯が着信を受けた。 おっ、と少しの驚きを口に出し、二つ折りの携帯をパカリと開ける。 《紫苑さん》 「ん?こんな時間に・・・・また緊急の用・・・・?」 まぁとりあえず電話に出ようと、通話ボタンと押そうとしたときだった。 「えっ!?」 ・・・・ディスプレイが光ってる。 しかも、昨日の鏡みたいに。 ・・・・あぁ、そういうことか。 「これは、お呼び出しだな」 暁音は部屋にあった鏡を見て姿を確認すると、何の迷いもなく携帯のディスプレイに指先を触れた。
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