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それを側で聞いていた男と女は、ピクんとエサを見つけた犬のように暁音の方に目をやった。
まず初めに暁音に寄ってきたのは、すらりとした青年の方だった。
「君が、噂の東城暁音ちゃんか。俺はこの妖怪払いのリーダーを務めている《錦野 零時》にしきのれいじ、っていうもんだ」
零時とでも呼んでくれ、と微笑を浮かべて暁音に握手を求めた。
「こちらこそよろしくお願いします!!」
と二つ返事で挨拶と握手を交わす。
そして、今度は入れ替わるようにスラッとし、顔が整った女性が出てきた。
まぁ女性といっても歳は暁音と変わらないが。
「うちはたこ焼き大好き!!・・・・やない。ゴホッ・・・・ンンッ・・・・
私は《天城 海埔》あまき みほ。よろしくね」
さっきの大阪弁は気にしないでね、と同じように握手を暁音に求めた。
(この人・・・・関西人?)
少し疑問を抱くが、といあえず彼女とも挨拶を交わした暁音だった。
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