175人が本棚に入れています
本棚に追加
「グフルルルル・・・・グフルルルル・・・・」
壁にぶつかった九尾と呼ばれた妖怪は、体から目に見える程のユラユラした蒸気とも言える妖気を放っていた。
下半身から伸びた揺らめく九本の尻尾が他の下等な妖怪とは格が違うということを思わせる。
「お前ら準備はいいか?」
零時が彼のサポーターであろう真っ白な犬を撫でながら、他の暁音や紫苑達を見る。
「任せて下さい!!」
紫苑の声に続き、他の者も一斉に自らのサポーターと目を合わせる。
そしてブレイズ達、サポーターの体が段々と淡く光っていく。
「「「「妖体モード・シンクロ!!」」」」
次々にサポーターの動物がその主である者の右目に吸い込まれるように入っていく。
最後にブレイズが紫苑の右目に収まり、ようやくこちら側の準備が整った。
最初のコメントを投稿しよう!