第五巻

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「来るわよッ!!」 海埔が九尾の殺気にいち早く気付く。 次の瞬間、九尾は予想を遥かに越えるスピードで紫苑達に襲い掛かってきた。 しかし、隅っこの机の影で隠れている暁音以外の4人とマスターはそれを意図も簡単に飛び避けてしまう。 (な・・・・なんなのこの運動神経・・・・) 普通じゃない・・・・ 暁音はそれを机の影からこっそりと観戦する。 「よし、一気に片付けるぞ!!」 紫苑!!あいつを縛るぞ!! 零時の指示を聞いた紫苑はその場でコクりと頷き、両手を九尾に向かって突き出した。 すると零時の両手からは白の、紫苑の両手からは紅い色の気体状の細長い糸の様なものが吹き出す様に九尾目がけて放たれた。 突然の攻撃に反応出来ない九尾はその2つの気体をもろに食らってしまう。
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