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※ここから美乃里視点です。
※先ほどの数分前から始まります。
「はぁ、退屈だな~。何かおもしろいことないかな~」
「確かに自習だしね。授業もつまらないけど……」
星佳ちゃんの愚痴に、私はそう返事する。私達はいつものように4人で集まり、おしゃべりをしていた。
ちなみに今は授業中だけど、先生が出張のため自習。勉強している人なんて何人かしかいない。
「うぅ~、退屈で退屈で死んじゃうよ~」
「人は退屈なだけでは死にませんよ~?そんな死因、聞いたことないです~」
星佳ちゃんのぼやきにちょっとズレたことを言う希ちゃん。やっぱり天然だよね……。
「千早ちゃんは何かない、おもしろいこと?」
私はダメ元で聞いてみる。たぶん、ないって言――
「……ある。彼のこと……」
――わなかったね。
…………。
…………って待ってよ?……『彼』?……ってまさか!?
「「男の子なの!?」」
「あらあら~」
見事にハモる私と星佳ちゃん。そして落ち着いている希ちゃんの声がが響いた。
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