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疑問に思いつつも俺達は学校に到着し、すると周りを男子達が囲んだ。そしてそこから周二が出てきて、いきなり掴みかかってくる。
「な、何しやがった圭!?」
「は?」
突然の意味のわからない質問に、俺は間抜けな声を出す。
「『は?』じゃねぇよ!いつもなら朝一で出される椿様の新聞が、今日はまだなんだ!!」
…………。
…………だから?
すると俺の表情から言いたいことがわかったのか、周二は――
「あのな、椿様は相手がたとえ校長だろうが誰だろうが、掴んだスクープや取材したことなんかは翌日には新聞にするんだ!だが今回圭を取材したにも関わらず、新聞がまだ!!つまり……」
「つまり?」
「お前、何かしたんじゃないのか?」
…………。
…………覚えがないんだが。
「いや、何もしてないぞ?」
「「……………………」」
義妹と親友にジトーっとした視線で見られたが、ホント何なん――
「……兄さんのバカ」
「……鈍感野郎」
……いや、何で貶(ケナ)されたんだ、俺。
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