好きな人

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まぁ、そんな感じで時間は過ぎ、盛り上がりの中、松本は一つの提案をした。 「あ、そろそろ場所変えない?カラオケでも行こうぜ、なっ」 「い、いいですね、そろそろ話しだけでは飽きてきたと思いますし…僕は賛成です」 雪菜は疲れ気味に苦笑い。さっきからずっとこの調子だった。 すると夕弥の前に座っていた女の子がモジモジと… 「あのすみません、わ、私これから用事がありまして…」 ペコリと頭を下げた。 「あー、あたしももういいや、ご飯食べについてきただけだし」 浅羽に続いて柑南も携帯をしながらあっさりと断りを入れる。 「え」 「そうなの?二人共、じゃ私も帰ろうかな…」 奈々も帰る支度を始めた。 「は、あの、えーと帰るって …もう?いやちょっと」 「そ、そうですよ!って梁川くんもなんか言って下さい」 雪菜もこのままではきた意味がない、と何故かさっきから黙っている夕弥に話しをふった。
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