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母に会いたいと思った時期もあったが、早くに離婚していたようで、僕が母に会う事はなかった。
それからは、父はピアニストとして世界を飛び回る毎日。
僕は家政婦に育てられた。
小学生になって、自分の事を自分で出来るようになってきた。
僕は父に、家政婦さんを断った。
父も最初は戸惑ったが、『いざと言う時はうちに任せてください!』と、華音が華音の両親に頼んで父に説得してくれた。
家政婦を断ったのは、父には言ってないけど理由があった。
父のいない日は、家政婦さんは、僕を、虐待した。
封じ込めていた過去。
それが緩んだ。
気持ち悪くなって、僕は慌ててトイレに走った。
後ろからは、淳もついて来た。
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