第一楽章

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でも、最近なんだか微妙。 「雅也と同じクラスで良かったぁ♪」 そう言って、華音は僕の腕に自分の腕を絡めて来た。 「や、やめてよ!人前で…」 「恥ずかしがっちゃって!(笑)」 こんな彼女の大胆な一面に、たまにドキッとする。 僕だって男だし、こんな事されたら…少し期待するじゃん。 華音はこの学校じゃアイドル的な存在。 顔も可愛いし、細いしモテる。 でも誰とも付き合わない。 そんな彼女が心を許してくれてるのが、ちょっと嬉しかった。 「雅ー也っ♪」 「うわぁ!」 後ろから首に抱き付かれる。 こんな事するのは… 「淳?」
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