30人が本棚に入れています
本棚に追加
振り返るまでもない。
淳の音―…音楽が聞こえるから。
「バレた?(笑)お前~、始業式バックレただろ!?」
遠野淳(トオノアツシ)。僕の親友。
付き合いは、去年からだけど、今の所一番仲がいい、ウマの合う奴だ。
人懐っこくて、純粋で無垢。何でも信じるし、騙されやすい。
でも、こんな淳だから、僕の事、信じてくれたんだけどね。
「ちょっと…桜見たくて、サボっちゃった。(笑)」
「ふーん、あ、彼女と?」
淳は華音を見る。
「か…彼女じゃないわよぅッッ!!遠野君のバカッッ♪♪♪」
「いてっ」
華音はどこか嬉しそうに、顔を赤らめて淳を叩いた。
「まぁまぁ、仲がいい事で、いいじゃないか。」
「華音と僕はそんなんじゃないって。」
僕も淳の肩を叩いて言った。
最初のコメントを投稿しよう!