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「うちの学校に転校生?」
うちの学校は、エスカレーター式で、あまり転校生なんか来ない。
淳と仲良くなったのも高一からだけど、中学だって一緒だ。
「頭いいんだな。しかも、女の子って♪♪♪♪」
淳は、ブレザーの襟元を正した。
淳から流れる音楽も、若干明るい曲調へと変化した。
さっきから言う、《音楽》。
これは、僕にだけある…《チカラ》のようだ。
僕はその人その人から、音を聞く事が出来る。
例えば華音からは、優しい川のせせらぎのような、穏やかな音楽が聞こえる。
淳からは、子犬が踊っているような、無邪気な音楽が聞こえる。
これは持って産まれた《才能》と、父は言った。
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