契約

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それは、雨の日。 いつも通りリオは学校へ通った。この時のハオは学校で勉強するよりは、家で魔力の勉強することが多かった。 今思えば、なぜあの時一緒に行かなかったのか。何度も後悔した。 しかし、どのみち結果は一緒だったはず…あの時は無力だったのだから。 まだスミと出会う前で、うっかり者のリオは傘を忘れていた。家を出て5分位は快晴だったのだが、天気予報どおり土砂降りになった。 傘立てにリオのお気に入りのチェック柄のピンクの傘が差さっているのに気付いた。
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