契約

14/21
前へ
/337ページ
次へ
「…ちくしょう!」 両親の墓を前にして、今まで耐えてた物が爆発した。涙が雨と一体化していた。 あの時… あの結界を突破してもきっと倒す術はなかった…。 「…っが…欲しい。」 力が欲しい! 強く思ったその時だった。 「力が欲しいか?俺と契約しないか?ハオ。」 ずぶ濡れになったハオの前に、ゆっくり白髪に紅い眼の全身黒装束の男が近づいた。 「…っ欲しい。欲しいよぉ…」 この時、誰?とか どうして名前を知ってるの?とか、ハオにはどうでもよかったのだ。
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加