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「…ちくしょう!」
両親の墓を前にして、今まで耐えてた物が爆発した。涙が雨と一体化していた。
あの時…
あの結界を突破してもきっと倒す術はなかった…。
「…っが…欲しい。」
力が欲しい!
強く思ったその時だった。
「力が欲しいか?俺と契約しないか?ハオ。」
ずぶ濡れになったハオの前に、ゆっくり白髪に紅い眼の全身黒装束の男が近づいた。
「…っ欲しい。欲しいよぉ…」
この時、誰?とか どうして名前を知ってるの?とか、ハオにはどうでもよかったのだ。
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