契約

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そう言ってカインは視線を姉妹から外した。 「まあ、暫くは飽きないでいれそーだし。高みの見物させてもらうよ。」 「……。」 ルイスは、新しいオモチャを発見した無邪気な子供のようだった。そんなルイスを尻目にカインはその場から去った。 「あっ、待てよ。」 ルイスも急いで後を追う。それにしても朝は嫌ってほど降雨していたのに、今じゃすっかり雨は止まり、雲一つなく綺麗に月が浮かんでいた。 「今宵は満月か。」 カインは静かに呟いた。
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