触手

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…買いに行かないと。でも、リオ一人にするわけにいかない。 「カイン。」 リオはカインの名前を何度か呼んだが、彼は現れなかった。 いつも居なくて良い時にはいるくせに、こういう時には居ないんだから。 そもそも、契約をしていても年がら年中側にいるわけではない。もう契約をしているのでどこにいても力は与えられるのだ。 「仕方ない。ちょっとだけならいいか…。」 ハオは自分に言い聞かせるように呟き、家を出た。 「やっと、居なくなったわね。失敗したらキウ様に怒られるだけじゃ済まないわ。」
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