触手

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「出掛けたハズじゃ…?」 「嫌な気配がしたから戻った。リオを離せ。」 少しずつルルの間合いに入る。 「お嬢ちゃん、お姉ちゃんの言うこと聞いてくれないかなぁ?」 ハオは子供扱いされたことにムッとした。その表情に女は満足そうに笑う。 「お姉ちゃんはこの子を連れてかなきゃイケないのぉ~。」 そして凄みを聞かせて続けていった。 「どうしてもって言うなら奪ってみな。」 綺麗な顔とうってかわって険しい顔にハオは圧倒された。
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