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ルルはリオをお姫様抱っこしながら人気のない廃屋へ向かった。ハオは見失わないように必死に付いていく。
(足の早い奴だ…。これ以上差を出したらヤバイな…。)
ハオは手のひらに風の印を書き、それを口許に寄せ、息をふっとかける。
「風来(ふうらい)。」
名前を呼ぶと、もくもくと大きくなり雲の形の魔神が現れた。
「風来、捕まえて。」
ハオの命令に「御意」と一言交わすと、風来は形を変え、ハオとルルの周りを囲む。
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