触手

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「くっ。」 ルルは思わず巨大な壁に足を停める。 「風・土・火・水・雷」の五大魔神のうちの一人だ。さすがに手も足も出ない。 (なぜこんな人間の小娘の言うことを聞くの…?) ルルには理解出来なかった。魔神を喚ぶにはかなりの魔力もいるし、言うことを聞かせるのは困難…。 「もう一度言う。リオを離せ。」 「それは無理よ。こっちも生活が掛かってるからね。」 ハオの言葉にルルも一歩も退かない。 「ならば仕方ない。」 ハオは右手を後ろに回し肩に掛かっている剣を取り出した。
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