ピンチの時は勇者が助けてくれる………とは限らない!!!!!

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ふぅ…助かった。 俺はごみ箱の上に座りこんだ。 「ちょっと貴方!!!なんてことするんですか!!!!!」 美少女が俺の足元で四つん這いになりながら叫んだ。 「ん…?」 俺は少女の視線の先である足を上げて見た。 するとそこには潰れた残飯があった。 「………」 家に帰るか…。 とりあえず路地から出ようとするとガシッと美少女に手を掴まれた。 「ちょっと無視しないで下さい」 少女が叫ぶが俺は無視することにした。 だって怪しい人に話しかけられても着いてっちゃダメだし。 俺が無視を続けていると 「…グズッ…ウ…」 少女の鳴咽が聞こえ思わず振り向くと チュドォォォ~~ン 俺の横にあったごみ箱が火柱に包まれ吹っ飛んだ。 少女が涙目でごみ箱があった辺りを指差しながら強大な魔力を放っていた。 「晩御飯の恨み…」 鬼ごっこ第二ラウンド開始。
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