5609人が本棚に入れています
本棚に追加
暗い部屋で携帯の光がメールの着信を伝える。
時刻は、午前2時。
携帯の画面の光が目に刺さる。
【from:ヤマ】
【To:こんな話知ってる?】
【プラトンは、元々人間は、男と女がくっついた状態が完全体で、何かの弾みで男と女は離れる事になってしまったって考えてるんだよ。その話を信じてる訳じゃないけど、やっぱりパートナーっているんじゃないかなって思うよ。いつか会うべくして会うよ。じゃぁ、おやすみ。】
ベッドから下りるとシャワーを浴びてまた眠った。
奇妙な夢を見た。
彼女と別れたばかりだというのに、俺の隣には小柄な女の子がいた。
身長差が2、30センチくらいあるので、女の子の顔はよく見えないが、楽しそうにその子と俺が話している。
その子が顔を上げて俺を見る。
そこで目覚めると同時に勢い良く起き上がった。
服が身体に張り付く程汗をかいていた。
『夢…だよな。』
カーテンの隙間から朝日が射し込んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!