第二話 申し遅れました。私、魔王の娘の父の魔王、と申します。

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手紙の下に電話番号が書いてるのを思い出した。 明日電話をかけてみることにしよう。 いや、面倒だ。 生活費が送られてきてからにしよう。 「最近の政治は荒れすぎている。議員が体たらくでいい加減な話し合いしかしていないのもそうだが国民の無関心さにも頂けないものがある」 「他人にさんざん任せておいて、決まったモノ、例えば法律が自分たちの気に入らないものだったら反発する。他力本願、自己中心的とはよく言ったものだ。あまりにも自分勝手だとは思わないか」 「だったら最初から人任せにしないで自分たちが望む自分たちの意見を自分たちの力で伝えに行くまでしろというのだ。でないと何時まで経ってもお互いが分かり合える国作りは出来ないのだ。そのための民主主義であろう」 「だから……ちゃんと食べなさい。農家の人たちが一生懸命作ったんだぞ」 「ぴーまんいれないっていったのにー! にがいのいやー!」
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