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魔界の王、魔王さんはちょっと融通のきかない人(?)らしい。
そんな親を見て育った娘が当然よい子であるはずが無く。
親に似て融通のきかない性格をしている。
とりあえずこの小娘が持っていた魔王の手紙を読んでしまった以上、この小娘を家で預かるしかない。
内容は、
「この子を一時的に預かってはいただけないでしょうか? 本当は良い子なのですが、しばらく反省させたいと思いますのでどうか、どうかこの子をお願いします。後々生活費を送らせいただきますので。連絡は下記までよろしくお願いいたします。八〇-三一五-四六四九 魔王より」
魔王さん、もう少し魔王らしく書けなかったんですかね。
しかし魔王きってのお願いだ。
断るわけにもいかない。
しばらくは家で様子見がてら預かることにしよう。
「さてと、ちょっと出かけてくる」
「何? こんな小さい子供を置いてお前は一人で出かけるというのか?」
「世間では誘拐だとか殺人だとか色々騒いでいるというのに無関心な奴だ」
「お前は変態であると同時に無責任な奴なのか? あぁ。こんな奴に拾われたかと思うと溜め息しか出てこない」
「夕飯の材料買るだけなんだから、よい子で待ってなさい」
「やだやだやだー。僕も行くー」
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