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「いや。親がいるなら無理に入れようとはしないが、ちなみに親はどこにいるんだ?」
「? 魔界だ。決まっているだろう。私は悪いことをしたから追い出されたのだ。といってもちょっとした悪戯だったんだがな」
…………。
あぁ。そうか。可哀想な子なんだ。
「魔界、か。参ったな。地図には載ってないぞ」
「当たり前だ。こんなちんけな世界の地図なんかに収まりきるものか。大きいのだ、魔界は」
マジでいっているのだろうか。この幼女は。
「魔界とか言っているが。お前は何者だ? ただの幼女じゃないだろう」
「僕は魔王サタンの娘だ。それよりも、僕のことを、幼女、だと? 伊藤。そういう言い方をするやつはロリコンというやつだけだ。お前はロリコンなのか?」
いろいろ突っ込むところがあるが、とりあえずやるべきことはやっておこう。
「あぁ。残念だが俺は幼女に目がなくてな。ほら、今もこうして目の前にいる幼女の為に電話をかけてやろうとしてるんだ。病院に」
「な、伊藤! 病院というのはこの世界にも存在するのか?! やめろ! そして近づくな! このロリコン!」
伊藤はロリコンの称号を手に入れた。
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