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おばあちゃんは笑顔で
答える。
「えぇ。あなたのおかげで
だいぶ楽になったわ。
でも、びっくりしたでしょう?
ごめんなさいね。」
私は大きく首を横に振る。
それから、そのおばあちゃんといろいろな話をした。
そのおばあちゃんは
神宮寺 椿さんという人で
家族と離れ、あの家で
お手伝いさんと二人で暮らしているらしい。
それから、神宮寺 椿さんと
私は他愛もない話をした。
すると、椿おばあちゃんは
私のことをとても気に入って
くれたようだった。
「美花ちゃん。そういえばどうしてあの日、私が倒れているのが分かったの?」
「あの、私、椿おばあちゃんのお家のバラ園がとっても好きで、図書館の帰りとかに
覗いていたんです。
あの日も覗いていたら
椿おばあちゃんが倒れているのが見えて。
あの、覗いたりなんかしてごめんなさい。」
私が慌てて謝ると
椿おばあちゃんは
「いいのよ。」
ふわっとした笑顔で微笑むと
「美花ちゃんはバラが好きなの?」
「はい!花がとっても好きで
中でもバラは特に好きなんです。」
「そうなの。
それなら、私が退院したら
是非、家に遊びに来れる?
バラ園を案内するわ。」
私は思わず笑顔になって
「いいんですか?
是非、お願いします!」
それからも
椿おばあちゃんと
いろんな話をして私は病院を後にした。
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