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「そうか…君にはまだきっと分からないだろう。
今、私達が君達に対してしていることの本当の意味を。
私はこの学校の乱れを直し、本当の意味で地域から信頼されるような学校にしていきたいと本気で思ってる。
例えば、今君は私に対して理不尽な対応への怒りを語っている。
私も君が言う通りだと思う。
確かに私達は君達1年生に対して、2,3年生以上に厳しく生活指導を行ってきたつもりだ。
でも、君だってそこまで馬鹿なわけじゃないだろう?
私達教師が、君達に何の意味もなく厳しくすると思うかい?
少なくとも、私は君や、この学校の生徒達みんなが大好きだ。
でも、優しくするだけでは結局なにも変わらないんだよ。
だからあえて厳しくしているんだ。
別に君が私達のことをどう思おうが構わない。
嫌いになってくれても、憎んでくれてもいい。
それによって君達の未来が少しでも明るくなるなら、私達はどんな苦しみでも背負っていくよ…
それが…教師という存在だから。
」
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